預骨

夫が亡くなって一年、お骨を大きなお寺に一旦預けます。

10年個別で預かってくれて、その後は合祀されます。

 

毎日お経があがるし、うちは娘だけだからそのまま10年経ったら合祀してもらってもいいかなと思って。

ちゃんと永代供養を申し込んだ方がいいのかな?

どうしたらいいのかわからなくて。

 

10年考えます。

 

10年生きてるかわからないけど。

10年くらいなら大多数は生きてる年齢だけど、案外わからないから。

 

10年考えるなんて、厚かましいのかも。

生きてると思ってるなんて厚かましいのかもしれない。

 

 

母は76歳。

母の兄弟は、長女、長男、次男、母、三男の5人で、三男である1番下の叔父だけ亡くなっている。

 

年齢順じゃない。

 

なのに、母はこの先も自分がずっと生きてると思っている。

人はいつどうなるかわからないから、色々わかるようにしといてよ、と言うと全然聞いてない。

 

自分では「遺影の写真撮っておこう」

とか言うのに、人に言われると腹が立つんだね。

 

 

そして、年寄り兄弟で、夫の事を話題にする。

 

火葬場でも遠足にでも来たかのように、信じられないくらいお菓子を食べ続けていた。

久しぶりに兄弟集まって、亡くなっても悲しくない人の葬儀で楽しくて仕方なかったのだろう。

 

娘達がブスッとして何も喋らなかったから腹が立ってるんだろうなと思ったけど、何も言えなかった。

 

今になってその事を思い出しては腹が立つ。

 

 

預骨の事とか、年寄りが若くして亡くなった人の事を話題にしないで欲しいと母にLINEした。

 

もちろん既読無視。

いつもすぐ返事するくせに。

 

そして預骨にも絶対ついてくると言う。

「何時に行く?」とかその話題ばかり。

僻んでるのかもしれないけど、楽しそうに見える。

 

 

とにかく年寄りに夫の事を話題にして欲しくない!

なんでそれくらいの事わからないんだろう。

こっちはハッキリ言って、年寄りが生きてるのを見ると、

「どうして夫が..」

そう思えて仕方ない。

 

白髪にもハゲにもなってなかったんだから!