2年前の今日、夫の異変に気づき救急車を呼びました。
倒れたわけじゃなくて、ベッドで寝ていた夫の異変に気づき、見たら呼吸をしていなかったのです。
寝ていたというか、ベッドに入って直ぐだった。
イビキのような、鼻をすするような音が一回だけして、イビキのすごい人だったのでいつもの事でスルーしてしまいそうなところを、たまたま
「どうした?」
と聞いたら返事がなく、もう一度鼻をすするような大きな音がして、見たら呼吸をしていなかった。
たまに心臓の突然死は気づいたら朝亡くなってた、という話を聞くけど、あの延命は可哀想だったかもしれない。
あんなに沢山の管に繋がれて、口から肺の辺りまで太い管を入れられて、耳や鼻から血がずっと流れてて...
気づかない方が良かったかもしれないと思うくらい。
勿論、直ぐ救急車を呼んで救かるケースもあるだろうから、夫の場合だけど。
あの延命治療を見て、
「もし私が同じようになったら絶対延命しないでね」
と娘達に忘れないようにことあるごとに話している。
頼めるのあんた達だけなんだからとにかく頼むよと。
心室細動は1分経過するごとに10%生存率が下がるってことは10分で100%。
でも難しいよね。気づけば救急車呼ぶに決まってるし、呼ばれた救急隊員さんはそりゃ蘇生するに決まってる。
あの時の救急隊員さんはすごく冷静で、慌てて心臓マッサージをする感じじゃなかった。
多分これはダメだな、と思ったのかもしれない。
節分だったんだね。
平凡な暮らしが一変してしまったのは。
裕福じゃなかったけど、2人で連携しながら助けあいながら生きてきたのに。
なんてめちゃくちゃな、ありえない日だったんだろうとしか言葉がうかばない。
こんな衝撃によく耐えられたと思う。